カノコガ#13
Amata fortunei fortunei (Orza, 1869)
ヒトリガ科 カノコガ亜科
東京都東大和市産 2023.7.19 体長約21mm
終齢幼虫。
林縁の柵にいた♀を確保したところケース内に産卵
（6.15・乳白色の球形で直径約0.5mm）、
6.23一斉に孵化。孵化幼虫は与えたタンポポの生葉には見向きもせず、
花弁をよく食べた。
その後タンポポなどの葉が枯れたものを食べるようになり、
補助としてキャットフード（ドライタイプ）や煮干しを少量与えたところ、
頻繁に齧っているのが観察された。
成長してくると昆虫の死骸なども食べるようになり、
動物性蛋白質を与えないと共食いするという。
齢を重ねても体長以外に外見がほとんど変わらないが、
終齢近くなるとタンポポの生葉もよく食べるようになった。
その独特の食性から腐敗菌やカビなどの毒性にある程度耐性があると思われ、
他の幼虫ほど頻繁に糞の始末をしなくても病気にならずよく育ち、
食性を知っていれば飼育はかなり楽かもしれない。
徘徊性で歩行は速い。
左下はこの個体の母蛾。前翅長約15.5mm。
分布：北海道、本州、四国、九州、対馬、
朝鮮半島、中国
成虫出現月：6、8
寄主植物：タンポポ類などキク科、タデ科、マメ科、各種の枯葉、
昆虫の死骸など動物性蛋白質
成虫♀♂
https://photozou.jp/photo/show/1433095/271138723
G0007-13
アルバム: 蛾・ヒトリガ・ヒトリモドキガ・ドクガ科
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